修行の道を行く

まりね

2017年06月13日 21:02

初めてのソロキャンプでの雨撤収にも、めげることなく、本日のメインイベントを敢行することにした。
トレッキングもソロで行うことに。



※写真は愛媛県庁HPより拝借
石鎚山ハイウェイオアシスから散策と言えば、
四国霊場60番札所、横峰寺への「四国のみち」ルートが有名ですが(ピンクの丸印の赤点線のルート)
片道9km、ちょっと無理。
そこで、車で湯浪登山口(青の丸印)まで車で行き、そこから遍路道を歩いて横峰寺に行く、
湯浪ルートで横峰寺アタックをすることにした。
こちらだと片道2.2km、往復3時間ルート。
いわゆる遍路ころがし、と言われるルートだ。























難なく湯浪登山口に到着。



実際、横峰寺の歩き遍路ルートは過去に遭難者も出ており、気を引き締めてかかれよと。

高低差400メートル余り。登山口には木の枝で作った杖を用意して下さっている。




何せ遍路道、信心深い方々と違って
普段から運動もしておらず、前日にヱビスを2本呑んで、生半可な気持ちでこのルートを登っている私、

最初の100mでちょっと後悔・・・




200m過ぎたところで
激しく後悔



とても整備されている登山道なのですが、あまりの険しさに時々無心になり、
鳥のさえずりなどが聞こえなくなる。

ほんとにひとけがない。分け入っても、分け入っても、誰とも会わない自分との闘いである。
これはまさしく修行だ

でも同行二人。
私は全く霊感のない人間だが、
お大師様が私を後ろから押してくださってるような気もする。





そして、1丁毎におかれたお地蔵様やお遍路札が横峰まで導いてくれているような気がする。



行けども、行けども険しい道。
何度も立ち止まりながらも、階段状の遍路道を前に進む。

前に進みながら、
浅はかにここへ分け入った私でも一つ、悟ったことがある。

苦境を知らない人間が、頑張っている人に対して励ましの声をかけることほど、
無責任なことはないのだと(笑)
いろいろな経験をして努力をしている娘たちに対して何気なくかけているがんばれという声。
私は如何ばかりの人間なのだと。
今の苦労を全身に浴びながら、中年女は悟ったのだった(ー_ー)!!




たかだか2kmあまりの道を歩いて、大きく修行をした私に
やっと山門が見えてきた。



縦横に 峰や山辺に 寺建てて あまねく人を 救うものかな(ご詠歌)

お参りをして、


ここまで来たら、景勝地、星が森も行くべきかと思ったが、この日の私には荷が重すぎたようだ。

来た道を引き返す。
ただ、本来であれば、61番札所香園寺へ行く、四国のみちルートへ進むのがお遍路さんルート
私は、ここから遍路道としては少数派の逆打ちルートを進むことになり、
お遍路さんが道を迷わないよう、とても心配りされているのが、本当によくわかる



たとえば、上の写真は、矢印が正規ルート。この先に階段状のルートあり。
左右には道が広がっているが、迷わないよう、木の枝などで、道をブロックしてくれている。
だけど、台風なんか来たら、こんなの、ひとたまりでしょうね。
悪天候の時の無理な活動は控えるべきだと、よくわかる。







看板や案内板。




下りも疲れて、何とか、11時半に



わがマリネ5号のもとに帰ってくることができた。
これにてソロトレッキングも終了。
家族のもとに帰ろう。


家族の思いを巻き込んだけど、楽しかったな。
また日常に溶け戻ることにします。


日常の延長で途切れないような、別世界のような。
そんな不思議な場所は自宅からわずか15分の距離にありましたとさ。








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